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水の特質 比重

水の特質(比重)

ほとんどの物質は液体のとき、温度が低くなれば、なるほど比重が重くなっていきますが、水は違います。水は4℃の時にいちばん比重が重くなります。

それより温度が低くても高くても比重は軽くなっていきます。0度以下になって凍るとき、液体のときに比べて9%も体積が増えています。それらは氷が水に浮くことや、お湯を沸かすときに上のほうから温かくなっていくことで理解できます。

地球誕生から46億年、生命の誕生が35億年前といわれていますが、この水の特質ゆえに生命の継承があったといえます。

たとえば、氷が水よりも重くて、海の底から凍っていったら、太陽の熱は水で遮断され、今でも世界中の海底は氷のままだったでしょう。表面から凍っていくので、氷の下の水中生物が生きていくことができたのです。