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カルシウムと免疫作用

カルシウムと免疫作用

細菌やウィルスが侵入してくると、免疫細胞が活動を始めます。たとえば、マクロファージは外敵の侵入を見つけると捕まえてリンパ球に通報します。このマクロファージを動かすのもカルシウムです。

この免疫システムに関わるマクロファージやリンパ球、形質細胞などの免疫細胞は,密接なチームワークで共同作業をします。その活動に欠かせないのがカルシウムで、その情報の伝達もカルシウムのはたらきでおこなわれています。

カルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンはたらきで、骨からカルシウムを溶かしだすので、T細胞なども含む免疫細胞内に余分なカルシウムが入り込み、情報伝達のために新しくカルシウムが入ってきても反応ができなくなってしまいます。

その結果、免疫システムの混乱が起きるのです。 これがアレルギーや自己免疫病です。ガンやアトピー、膠原病、リウマチなども、せっかくの免疫システムが正しく機能しないことが大きな要因になっているといえます。